氷堂伊吹。容姿端麗頭脳明晰且つ生徒会長の完璧美少女。それが僕の憧れの先輩だ。
 ここ氷王学園に入学した僕の前に現れた彼女に一瞬で心奪われた僕は、
そんな彼女に少しでも近付きたくて、空きのあった生徒会書記にガラにもなく立候補した。
 運良く他の候補がいなくて書記になった僕は、自分でも驚く程に伊吹会長のためにがむしゃらに
働いたんだ。その甲斐あって、彼女の信頼を少しでも得られた僕は、事あるごとに会長の
お供をするようになり、そんなある日、旧倉庫の作業を一緒にすることになって……

そしてあの衝撃の事件へと遭遇することになるんだ………

 晴れた昼下がり。生徒会作業として旧倉庫の片づけを伊吹会長とすることになった僕。
 二人きりの作業が嬉しくて心躍らせながら作業に従事していた僕の前で、伊吹会長は旧倉庫の
壁の落書きを消そうと小さい脚立に乗っていた。目の高さに来る彼女の短めのスカートから伸びる
生足に気を取られちらちら凝視してしまう僕。
 作業に集中しなきゃと思うんだけど、すぐ側で無防備つき出されたヒップの丸みを気を取られて
しまい……それが良かったのか悪かったのか……神様の悪戯のごとく吹いた突風が、彼女の短めの
スカートをふわり浮かせたかと思うと、その下に隠されていた彼女の……そう、僕はノーマルだ。
好きな女性だから、勝手に妄想していた。
 美少女に似合うのは白い清楚な下着。可愛いピンクの下着。恥じらいとともに僕の目に
飛び込んでくるラッキースケベ。そんな淡い期待を見事なまでに裏切ってくれたのは彼女のヒップに
ぴっちりと、纏わり食い込むように覆っていた漆黒の、艶のある、生地だった……それから数日。
僕の頭の中は、彼女の丸いむっちりとしたお尻を覆っていた
艶のある漆黒の生地でいっぱいになって……悶々としたまま粛々と生徒会作業を
こなしていたけれど……今日、思いがけずその正体を知ることになるんだ。